とっつきにくく、わかりにくい税務の話を、税理士がわかりやすく解説します。
≪2008年07月   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31   2008年09月≫
「人間失格」が異例のヒット
2007年08月20日 (月) | 編集 |
太宰治の代表作「人間失格」の表紙を、漫画「DEATH NOTE(デスノート)」で知られる人気漫画家、小畑健さんのイラストにした集英社文庫の新装版が6月末の発行以来、約1か月半で7万5000部、古典的文学作品としては異例の売れ行きとなっています。

「恥の多い生涯を送ってきました」という文章で知られる「人間失格」は、太宰が自殺する1948年(昭和23年)に発表された自伝的小説。生きることの苦悩を見つめた小説には若い世代のファンが多く、52年初版の新潮文庫は602万5000部と夏目漱石「こころ」と並ぶ大ベストセラー。90年初版の集英社文庫でも40万部を超えています。

従来の表紙は抽象画だったが、編集部は、「いかにも名作」という路線からの脱却を目指して小畑さんに表紙絵を依頼。新装版は、「デスノート」の主人公・月(ライト)を思わせる学生服姿の男の子が不敵な顔で座るデザインとなりました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070817-00000514-yom-soci

「人間失格」って、本当に若者の人気が途切れないですね。「苦悩する若者」というテーマは、不変ということでしょうか?

年金問題を考える上での座右の書
2007年06月29日 (金) | 編集 |
年金問題の正しい考え方―福祉国家は持続可能か 年金問題の正しい考え方―福祉国家は持続可能か
盛山 和夫 (2007/06)
中央公論新社
この商品の詳細を見る


社会保険庁のでたらめな運営体制に国民の怒りと諦めが渦巻く今日この頃ですが、それでは、社会保険庁が規律ある組織になれば、年金問題は解消するのでしょうか?それは非常に甘い認識です。年金問題の根深さを知れば、社会保険庁の問題は瑣末なものであることに気づくでしょう。

本書は、年金問題の本質に迫るべく、多角的に考察した良書です。筆者は実は年金問題の専門家ではなく社会学者なのですが、福祉国家の行く末を考える上で、年金問題にぶち当たり考えてきた成果が本書です。経済学者や厚生労働省の官僚といった専門家の常識を、正面から、また別の側面から鋭く突っ込み、問題点を抉り出しています。

年金問題は確かに厄介ですが、まだ手遅れというわけではありません。本書で解決策の糸口を探ってみてはいかがでしょうか。
テーマ : 暮らし・生活
ジャンル : ライフ
税理士と租税訴訟
2007年04月17日 (火) | 編集 |
新民事訴訟法講義 新民事訴訟法講義
中野 貞一郎、 他 (2006/04)
有斐閣
この商品の詳細を見る


税理士も裁判所の許可なく補佐人として租税訴訟に出廷できるようになりましたが、租税法はともかくとして、裁判手続きについては税理士は全くの素人です。したがって、そのような権利を遂行するためには、自己研鑽が必要なことは言うまでもありません。

民事訴訟法は民事事件の裁判手続きを規定した法律で、租税裁判のような行政事件も多くがこの法体系に依拠しています。したがって、民事訴訟法の基礎的な理解が、今後は税理士のたしなみとなることでしょう。
税務署と戦うとどうなる?
2007年03月30日 (金) | 編集 |
私は税務署と闘う 恐ろしい日本の未来 私は税務署と闘う 恐ろしい日本の未来
副島 隆彦 (2005/07)
ビジネス社
この商品の詳細を見る


著者が主宰する勉強会が収益事業であるとして大宮税務署長に更正処分をされるまでを記した本です。税務調査の過程が公になることは少ないので、本書のような実録は結構貴重です。

著者は、著者の主宰する勉強会は人格なき社団であると主張し、著者の個人事業であるとする税務署の処分は不当であるとしていますが、もう少し事実関係が分からないとなんともいえませんが、それなりに分があるようにも見えます。その後異議申立、審査請求の過程でどのように審理されていったのか興味があるところです。
国際課税の現代的問題
2007年03月12日 (月) | 編集 |
国際課税の理論と課題 国際課税の理論と課題
水野 忠恒、木下 和夫 他 (2005/02)
税務経理協会
この商品の詳細を見る


国際課税問題は、多くの場合国際的租税回避に以下に対処するのかという点に絞られてくるものと思われますが、国際的租税回避の実際は、なかなか分からないというのが実際です。

本書は、国際課税の現代的な問題につき、さまざまなテーマからそれぞれの専門家が多角的に論じています。本書で国際課税のエッセンスを習得できるものと期待されます。
役員報酬制度の参考資料として
2007年02月28日 (水) | 編集 |
役員報酬の税務事例研究―報酬・賞与・退職給与の判決等の集大成 役員報酬の税務事例研究―報酬・賞与・退職給与の判決等の集大成
品川 芳宣 (2001/08)
財経詳報社
この商品の詳細を見る


最近の税制改正で役員報酬制度の取り扱いは大幅に変わっております。税理士の間でもそれに対応した支給形態の見直し等の相談が増えており、実務上重要な論点となっております。

本書は、この分野のオーソリティーである著者が、過去の判例や事例を丁寧に調査し、税務上の論点をまとめたものです。本書出版後制度は代わっておりますが、本質的な部分は変わっていませんので、一読することも一興と思います。
租税訴訟の国際比較
2007年02月27日 (火) | 編集 |
世界の税金裁判 世界の税金裁判
三木 義一 (2001/08/20)
清文社
この商品の詳細を見る


我が国では、税務署の処分に異論があっても、裁判にまで持ち込むケースは非常に限られています。これは長年納税者の意識の中に「お上の言うことには逆らえない」というものが刷り込まれていることに加え、訴訟のコストと勝訴の場合のメリットを比較し、メリットが小さい場合が殆どであったこともあると思われます。

本書を読むと、日本のほうが国際的にはレアケースということが分かります。訴訟のコストは海外でもそれなりにかかるわけですが、納税者の権利意識が日本と比較して非常に高く、それが訴訟件数にも表れているようです。また、納税者の権利を保護する規定・意識も日本は他の先進国と比較して弱いようです。本書で海外の租税実務の実情を知るのも意義があると思います。
もはや古典となった書物
2007年02月26日 (月) | 編集 |
金融取引と課税―金融革命下の租税法 金融取引と課税―金融革命下の租税法
中里 実 (2006/01)
有斐閣
この商品の詳細を見る


金融ビッグバン以後の金融革命は目覚しく、金融商品・金融サービスの多様化はもちろんのこと、それを提供する金融機関を取り巻く情勢も一変しました。最近は外資系金融機関が大学生の就職人気先の上位となり、我が国において外資系金融機関は大きな存在となりました。

本書は、そのような時代の幕開けとなる時期に、今後問題となるであろう課税問題を取り扱ったもので、邦文の文献としては画期的なものです。本書は既に古典と化しており、本書の内容を知らずして金融に関する課税問題は論じることができないでしょう。
バブル期の狂気が楽しくよく分かる
2007年02月23日 (金) | 編集 |
気まぐれコンセプト クロニクル 気まぐれコンセプト クロニクル
ホイチョイ・プロダクションズ (2007/01/20)
小学館
この商品の詳細を見る


ビッグコミックスピリッツに連載されていた漫画が一挙に詰まった本が発売されました。年度を追って掲載されているので、各年代の様子がよく分かり、資料としてもなかなか使えます。今から見れば笑い話みたいなことも多々あり、風俗や習慣は移ろいやすいことがよく分かります。

改めてみてみると、バブル期というのは、戦後でも異常な時期であったと思います。老若男女すべてにおいて、価値観が壊れていたような気がします。その後の不況で多少正気に戻ったのでしょうが、逆に弱肉強食が顕在化し、住みにくくなっているような気もします。
テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌
中国進出と税務
2007年02月21日 (水) | 編集 |
中国現地法人の経営・会計・税務 中国現地法人の経営・会計・税務
近藤 義雄 (2006/07)
中央経済社
この商品の詳細を見る


いまさらの感はありますが、大企業のみならず中小企業の中国進出は目覚しいものがあります。ところが、中国は他の外国以上にカントリーリスクに留意する必要があります。やはり厄介なのは、法令がすぐに改廃されることと、法令どおりに執行がなされないことでしょうか。

本書は、中国の実務に通じた著者による中国の会計・税務の解説書です。類書は多いですが、著者のレベルにまで達しているものは未だ少ないため、中国の実務を知りたい方には、本書をまず読まれることをお勧めします。

  • ブックレビュー
2008年08月20日 (水)
スポンサーサイト
2007年04月17日 (火)
税理士と租税訴訟
2007年03月30日 (金)
税務署と戦うとどうなる?
2007年03月12日 (月)
国際課税の現代的問題
2007年02月27日 (火)
租税訴訟の国際比較
2007年02月26日 (月)
もはや古典となった書物
2007年02月21日 (水)
中国進出と税務
次 >>
by AlphaWolfy

Author:amicotax
都内某所で一人で事務所を開業する税理士が、一般人には難しい税務を解説したり、ブックレビューを行うブログです。

Google

WWW検索 ブログ内検索